メキシコが生まれた場所!?
毎年、独立記念日の前夜には、何万人もの人々が集まって盛り上がるメキシコシティの中心地、ソカロとカテドラルのお話。
今では2000万人弱の人口を誇る世界屈指の大都市、メキシコシティですが、現在ソカロとカテドラルがあるところ、メキシコシティの中心地はもともとは湖でした。
この湖は14世紀にアステカ人によって干拓され、島となり、アステカ帝国の中心地、メシコ・テノチティトランと呼ばれる都となり、神殿が作られたりしました。
ちなみにこのメシコ・テノチティトランが由来となって、メキシコ(スペイン語ではメヒコと言います。)という国名になりました。
このメシコとはアステカの太陽と戦いの神、ウィツィロポチトリの別名で、そこからメキシコが「太陽の国」と呼ばれるようになったのだとか。ほほぅ。なるほど。
・・・話は戻って、16世紀にコルテスがメキシコを征服。ヨーロッパからもたらされた疫病にアステカの戦士の多くが感染してしまったり、コルテスのスペイン軍がアステカに反感を持っていた近隣の先住民を味方に付けたりしたことで、スペイン軍が圧倒的な武力で、アステカ帝国を滅ぼしてしまいました。
そして、アステカの神殿を壊して築いたのが、現在ソカロの目の前にある、キリスト教の大聖堂、カテドラルです。
特にソカロと、カテドラルのあるあたりを歩いていると・・・・荘厳な雰囲気で、敬虔なカトリックでもあるメキシコの人々が通うカテドラルの存在感に圧倒され、その裏にあるアステカの神殿あとのテンプロ・マヨールという遺跡でアステカに思いを馳せ、ソカロから続く通りとその先に見えるラテンアメリカタワーに近代的なパワーを感じ・・・・。
ここら辺は昔、湖だったこともあって、地盤が緩いため、多くの建物が沈んでいってます・・・。たまにお店に入るとあまりのななめっぷりにおっとっとと転びそうになることも。
目に見えて斜めな建物に、何だか時空が歪んだような錯覚が・・・・。アステカと、スペイン征服時代と現代がなんともいえず、混ざり合った不思議な空間に思えます。
スペインによる古代メキシコ文明の破壊、征服という歴史・・・・、
でもそれと同時に、現在のメキシコ人の大半を占めるメスティソが生まれ、現在のとってもメキシコ!という新しい文化が生まれたのですよね。
現在、メキシコの多くの人が、征服したスペイン人と征服された先住民のの両方をルーツに持つメスティーソです。
自分たちの歴史の中で起こったことを受け入れて、新しい文化を生み出してきたメキシコの人々のポジティブなパワー!
そして、そんな自分たちに対する誇りと情熱と愛!
その懐の深さと文化の豊かさが、まさにメキシコ!って気がします。
独立記念日、何万人もの人で埋め尽くされたソカロは、そんな彼らの思いが爆発しているみたいでした!
ビバ メヒコ~~!!