恋焦がれてミチョアカーン 番外編!!
Hola~。
いやぁ~今日のメキシコは寒かったですよ、本当。
昨日までの初夏のような暑さはどこかへ行ってしまって、木枯らしのような冷たい風の吹く寒々しさでしたよ・・・・。おしる粉あったらよかった・・・・。
標高が高いので、太陽が隠れてしまうと、一気に気温が下がってしまうのです。
明日は晴れるといいなぁ~。
さてさて、先月に行ったミチョアカンの思い出を長々と語らせていただきましたが・・・・思い出しました!!肝心なことを!!
ミチョアカンの蝶々!!
モナルカ蝶です。
カナダとアメリカの国境、ロッキー山脈のあたりから4000kmにおよぶ空の旅をし、数千万から一億ともいわれるモナルカ蝶が冬を越す森がミチョアカンにあるのです。
毎年9月(秋分の日あたり)にカナダ国境付近を飛び立ったモナルカ蝶が、11月から3月(春分の日あたり)まで冬を過ごすモミの木の森。羽を休めるにはモミの木がお好みみたい。
なんでも一日6時間ほど時速20キロくらいで飛んで、およそ1か月で4000キロの旅を終えるそう。
そういえば、その時期になると、このグアナファト州の私の住んでいる家でも、ちらりほらりと姿を見かけます。通り道なのかな。
モナルカ蝶は幼虫のころにトウワタの葉を食べることで体内に毒を持ち、捕食されることから身を守っているのですって。
たわわに実った果実のように、枝にぶら下がる蝶々。
森は静寂そのもの。さわさわ~と、蝶の羽ばたく音が聞こえるだけ。
日中気温が上がってくると一斉に飛び立ちます。ふわりふわりと無数の蝶々が羽ばたいている様は、なんか、この世ではないみたい。
カナダからやってきた蝶々は、この森で5か月(普通の蝶の寿命は2か月)を過ごし、出産を終えてからこの森で命を終えます。そして次の世代、その次の世代、そのまた次の世代・・と命をつなぎながら、もといたカナダ国境付近へと帰っていくのです。なんと不思議な!
このモナルカ蝶のやってくる森はモナルカ蝶(日本名オオカバマダラ)生物圏保護区として世界遺産に登録されていて、そのうちのいくつかは、エコツーリズムとしてガイドとともに訪れることができます!
こんなのもありましたよ~。
コカコーラとモナルカ蝶のコラボレーション。いかにもメヒコ。
コカコーラとモナルカ蝶のコラボレーション その2。エレガント~。
それから、メキシコの50ペソ札の裏にも!!
世代を超えて、モナルカ蝶が北へ帰っていく季節がまたやってきました。
こうやって毎年、季節が、そして命が繰り返されていきますように。
遠く旅発つ、蝶々に思いを馳せてみました。えへへへ。
(む)