キューバで出会った手仕事 ☆ トリニダッの刺繍
Hola!
メキシコからブログです!こちらメキシコはすっかり雨の季節になって、日本より一足お先に涼しくなりました。本来ものすごく乾燥している地域なので、雨が降ると空気も潤って、雨上りの古い石畳の街はとても美しく見えます。日本はものすごい暑さだとか・・・。みなさま、熱中症にはくれぐれもお気を付けくださいませ。
さて、今回は小さな美しい街、トリニダッで出会った、素晴らしく素敵な手仕事をぜひご紹介したいのです!!!
行く前からトリニダッには何やら素晴らしい織りや刺繍の手工芸があるらしい・・・・という噂はキャッチしていたわたくし達。
一体どんなものなのか想像もできなかったのですが・・・・・。
さっそく街を歩いていると、目に入ってきたものは・・・・
ギラッギラの太陽の輝く真っ青な空にはためく白い布。街中のあちらこちらで目にすることのできた、とても繊細なレースのような刺繍の施された布たち!
白い布になにやらカラフルな刺繍があって・・・・・かわいい!!
大柄なカラフルな刺繍もかわいいけれど、わたくし達の目を釘付けにしたもの!
それはシンプルな白い綿布に(主に)白い糸で施された刺繍のような、レースのような模様たち・・・。
これが近くで見るとす、す、すごいんです!!!
気が遠くなるような繊細なお仕事・・・。
こちら、ドロン・ワーク(drawn=引き抜く)と呼ばれる手法で、「生地の経糸・緯糸を抜き取り、その糸を束ねたり、刺繍をしたりして透かして柄を作っていく技法」なのだそうです。ちなみにスペイン語ではデスイラード(deshilado)、日本語では抜きかがり刺繍なんて呼ばれているようです。
真っ白な綿布。こんな細い糸を引き抜いて、レースのような模様を作っていく・・・。
おおう・・・。
布のサイズは、ランチョンマットのようなものから、テーブルセンター、テーブルクロス、ベッドカバーのような大きなものまで、たくさんありました!
布のふちにはお花柄の模様の刺繍がほどこされていたり、白地に赤や青の糸でかがってあるものもあったり、やはり手仕事!作り手さんの個性が表れています。
赤や青の刺繍は目にするものの、地の布はたまに生成り、そしてほとんどが真っ白な布ばかり。
白はこの土地の伝統か何か・・・・意味があるのかしら・・・?とふと疑問に思って尋ねてみたところ、なんでもここトリニダッには白い生地しか届かないのだそう。ハバナに行けばいろいろな色の布地があるのだろうけれど・・・とのこと。そんな事情があったとは・・・。
ピンクや水色や・・・色とりどりの作品を見てみたい気もするけれど、限られたもの・時間のなかから生み出していくそのパワーが素敵です。
お店の片隅で手を動かす女性たち。
メキシコのインディヘナの方たちの織っている様子などを見ていても思うのですが、昔から刺繍や織物って、女性の仕事・生活の一部であり、気忙しい日 常の中にあってさらに美しくあろうという気持ちだったり、ささやかな自己主張だったりという、女性らしい誇りが見え隠れして、圧倒されます。
女性の手仕事って日常のひとこまでありながら、さらに非日常的な空想の世界に飛んでいけるような、地道でありながら、なおかつ夢がたくさん詰まっているような、無限の世界。しびれます。
わたくしなんて自分用に欲しい~なんて買ってしまった、超お気に入りのテーブルクロス。
・・・・・使いたい・・・・でも汚したくない!
で、結局テーブルにかけてあるテーブルクロスを眺めながらカウンターでご飯を食べる日々ですよ・・・。
でもなんだか満たされた気持ちになるのです。
たくさんの時間と思いがこもった手仕事。眺めるだけで心の栄養になります。
暑い夏!キューバに思いを馳せて!心の栄養、お届けしたい!!!
・・・・と暑苦しいくらいの気持ちで、今回、Hola Mexico!ではありますが、キューバ編!ということで、このキューバで出会った素晴らしい刺繍たちを日本にも持って帰ってきております!
今月28日(日)、下北沢のギャラリーにて、ショップイベント第3段!でお披露目いたしますので、ぜひぜひ見に来てくださいませ!
近くでぜひぜひ見てほしい!
☆イベント詳細☆
7月28日(日) 11:00~20:00
下北沢ギャラリー「おばあちゃん家」
東京都世田谷区北沢2-27-15 フラットしもきた1F 090-5440-8893
下北沢駅 北口徒歩5分・西口徒歩3分です!
お待ちしておりま~す!!
(む)