¡Hola Mexico!

メキシコ雑貨店 ¡HolaMexico!(オラメヒコ!) のブログです。メキシコの楽しいこと、かわいいもの、をたくさん発信していきます!

ピニャータ、フーダス、モヒガンガ!!

Hola!

 

こちらメキシコは、ここ数日雲がでたり引っ込んだり、雨が降ったりで、朝晩がだいぶ涼しく、過ごしやすくなりました。

 

先週の日曜日の代々木八幡宮でのフリマーケットも楽しく終えることができ、新たな発見もあったりで、スタッフ一同さらに気合いが入っているところでございます。ありがとうございました!

わたくしも行きたかったなぁ~・・・なんてtwitterを眺めていたら、金魚神輿の写真が!か、かわいい・・・・。そして、中の枠が見えている・・・。

・・・・・・・張り子?

 

そういえば、元祖・本家本元アレブリーヘスを作り出したペドロ・リナーレス氏も張り子職人だったなぁ・・・・・。(参照:アレブリーヘス!アレブリーヘス!アレブリーヘス!

 

なんて、張り子ワードが頭の片隅で強引に結びついたので、ちょいと調べてみました。

 

なんといってもメキシコ、織物、陶器、木工などなどいろんな伝統工芸がございますが、張り子で作られたものもたくさんあるのです!

 張り子とは中国、インド、ペルシアあたりを起源とする、古くからある伝統工芸の技術で、竹や木で組んだ枠に紙などをぺたぺた貼って造形する技術のことで、

 

 

メキシコでは、例えば小さな女の子が遊ぶお人形だったり・・・・

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メルカドに行くとお面なんかも売っておりますね!

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ん?なんかちょっと怖いな・・・・。

 

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夜、裏から見たらもっと怖い~~。ひゃ~~~。

 

 

それから、こちらのブログでもご紹介したことのある、セマナサンタのフーダスさんだったり、

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結婚式にもよく参加している、mojiganga(モヒガンガ)だったりが張り子の技術で作られております。

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モヒガンガはパーティの終盤に踊りや歌であらわさられるコミカルな寸劇が起源とされ、よく街中でのパーティや祭りでみかけますよ!

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パーティーも終わって帰宅途中のモヒガンガ。大人気で、かわるがわる一緒に写真を撮っていました!

 

 

それから、張り子といえば!メキシコの子供たちが大好き!なピニャータもそうですね!

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ロバなんかも超かわいい♡

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ピニャータは子供のお誕生日会などで、盛り上がり間違いなし!の大人気アイテムです。ピニャータあるよ~なんて言うと、子供たちの目の色が変わります!

大人たちが紐につるして、ぶらんぶらん上下させたりするピニャータを、子供たちが目隠しをしながら棒を振り回して割ると、中からお菓子やおもちゃがでてくるのです。

みんなで歌いながら、3歳くらいの子から小学生の子まで、そりゃぁ、夢中になっている様子がかわいらしくてほのぼのしたりするのですが、冷静に考えたらけっこうシュールだよな・・・。ピニャータはロバやアニメのキャラクターなど、けっこうかわいらしいものが多いのですが、棒でぼこぼこにされてしまうのですもの。

 

セマナサンタの時にフーダスさんが木端微塵になるのを、ブラボーと盛り上がるその様もだいぶシュールだな・・・とは思ったのですが、何か共通点があるのかもしれない!!

 

 

そもそもどうして、ピニャータを棒でぶっ壊して、お菓子をもらうのだろう・・・。

なんて思い至って、調べてみました!

 

もともとピニャータの起源はこれまた、中国にあるのだそうです。

中国で新年のお祝いに使用されていたピニャータが、マルコ・ポーロによってイタリアに紹介され、そこで四旬節(カトリックの復活祭前の46日前から始まる期間)の祝祭に取り入れられ、そこからスペインに渡り、メキシコへ・・・・。

また一方で、それ以前からアステカの人々が、似たようなものをウィツィロポチトリの神の祝福に使っていたということも言われていますが・・・どこかで二つの文化が混じり合っていったのでしょうか。

 

16世紀初めのメキシコにおいて、宣教師たちはピニャータを布教の道具として利用し、儀式でピニャータを使うことで、インディヘナの人々を魅了しました。

ピニャータは強い信仰、美徳、また罪を克服する意志の象徴とみなされるようになり、ピニャータの中に入っているお菓子やおまけは天の国の富の象徴とされました。信仰と美徳に基づく教えは罪を克服し、天からの褒美を得られると考えられたのです。

 ピニャータを叩く棒は虚偽と欺瞞を破壊する美徳の力を表し、ピニャータの中に入っているお菓子やおまけは、信仰や忍耐の褒美として自然によって与えられた贈り物なのだそうです。

 

こんなに立派な宗教的な意味合いがあったなんて!!

なるほどーーーー。

 

 

 

でも、街中で見かけるピニャータからはにわかに信じられない!!

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ゆ、ゆるすぎる・・・・。裸に蝶ネクタイ・・・・。何考えてんだ・・・・。

 

 

ふむ~。

そもそも、もともとのピニャータは壺にお菓子を詰めていたものだったのが、割りやすいように、また割れても危なくないように紙の張り子仕様になっていったのだとか。

紙のピニャータも、元は丸型に7個のトゲようなものがくっついてる星形で、この7という数字はキリスト教の7つの大罪を表していて、本来はとても宗教的なものだったのですね。

時代を経て、本来の意味合いが薄れていく中で、その他さまざまな形のものが作られてきたようです。街で見かけるピニャータは作り手の自由な発想と意表を突くアイデアで、なかなか楽しませてもらっています☆

 

カトリックの影響と、スペイン以前の土着の価値観が混じり合って作られてきた文化と歴史、それから祭りにかける情熱!!これぞメキシコ!という気合いが感じられるとても興味深いテーマでございました。

 

 

(む)