ティアンギス!
Hola!
お久しぶりのメキシコです。
セマナサンタも終わって、すっかり、静かでのんびりとした日常に埋もれかけているので、 先日、ちっちゃな刺激を求めて、tianguis(ティアンギス)に行ってきました!
ティアンギスとは・・・青空市場とでも言ったらいいのでしょうか。
常設でない、定期的に開かれる市場で、ここでは毎週火曜日と日曜日にあります。
歴史的にみると、ティアンギスとはスペイン植民地以前からある、メソアメリカ全般にわたって見られる伝統的な市場のことだそうです。
とりあえず、なんでも売っています。野菜も、果物も、鳥も、古着も、プラスチック製品も、キッチン用品、アンティーク家具や工具、CD、DVD、なんかの部品や壊れたおもちゃなんかも。
それから、タコスやカルニータス、魚のフライ、ピザなどが食べられる、屋台もずら~と並んでいます。
街の中心からバスで10分ほどの町はずれにある、ティアンギス会場・・・。
出品者の人達の車もずら~っと。この先にたくさんお店があります。
朝早い人たちは7時半くらいから、夕方は17時くらいまで入れ替ったりしながら出店しています。
何かを求めて買いに行くもよし、なんの目的もなくふらふら歩いていても楽しいので、けっこうよく行きます。たいていの物が安く買えます。クオリティには若干の問題がある時もあります・・・・。
今回は朝早く行ってきたので、まずは目覚めの一杯、 atole(アトーレ)を飲むことに。
アトーレとは、スペイン植民以前から中米で飲まれている、トウモロコシの飲み物です。ちょっとドロッとしていて暖かく、トウモロコシのシンプルな味(甘くない)のものから、guayaba(グァヤバ)vanilla(バニラ)chocolate(チョコレート)cascara de cacao(カカオの殻)galleta(クッキー)など、さまざまな味付けのものがあります。
わたくしの一番好きな味は、カカオの殻(青黒い色してます)なのですが、すでに売れきれてしまっていたので、この日はクッキー味にしました。ほんのり甘くて、いい感じ。ここのアトーレは評判なのか、次から次へと人が買いに来て、10時前には売り切れ御免、早々に撤退していました。
胃がアトーレのやさしい甘さと暖かさに満たされてくると、急にお腹が空いてくるものです。
横ではおばちゃんが、トルティージャを焼いている・・・・・・。
おいしそうで、胃がきゅるきゅる言い始めたので、ここは早速食べることにしよう!
と、見つめながら思っていたら・・・
さらっとメニューが飛んできました。
左側に書いてあるメニュー・・・・軽く説明してみます。
Qesadilla(ケサディージャ) トルティージャにチーズを挟んで焼いたものです。
Huaraches(ワラッチェ) Huarache という単語のもつ意味、「サンダル」のごとく、わらじのような形・大きさのトルティージャの上に具を乗っけて食べます。私はいつも固めに焼いてもらって、バリバリ食べるのが好きです。
Enchiladas(エンチラーダ)サルサにトルティージャを浸してから焼いて、具を挟んで食べます。
Panbasos(パンバッソ)サルサにパンを浸して揚げて、間に具を挟んで食べます。かなり油いっぱいでお腹いっぱいになりますが、おいしいものは、外はカリカリ、中はふわふわで癖になります。
Gorditas(ゴルディータ)単語が意味する「太っちょ」そのままに、ちょっと太めのトルティージャの真ん中を切って間に具を挟んで食べます。
Flautas(フラウタ)トルティージャに鶏肉や茹でてつぶしたジャガイモを挟んで、くるくる丸めて揚げます。その形が笛(Flauta)みたいなのでこの名前。レタスの千切り、クリーム、チーズ、サルサをたっぷりかけて食べます。
Sopes(ソペ) 太めのトルティージャを焼いたもの(厳密にはラードで揚げたもの) で、上に具材を乗っけていただきます。
これらに、右に書いてあるGUISADO(具材)を選んで入れてもらいます。
GUISADOの内容は・・・・
pastor(パストール)chicharron(チチャロン)salchicha(ソーセージ)picadillo(ピカディージョ)nopales(ノパレス)bisteck(ビステク)arroz(ごはん) mole(モーレ)
どれも好物だ・・・・。
組み合わせは自由自在です!
私はノパレスとチチャロンのケサディージャ、作ってもらいました!
ちなみにこのチチャロンは、豚の皮を揚げたものを、さらにサルサで煮たもので、ノパレスはうちわさぼてんのことです。
チチャロンは、基本脂を油で揚げたものなので、サルサで水分を再び得るとブルンブルンになります。家庭や食堂、屋台で食べられる、お母ちゃんの味って気がします。
チチャロンのちょっとブルンブルンの脂っこさを、ノパレスのさっぱりした酸味がほどよく和らげてくれます。チチャロンとノパレス。わたくしの中ではベストコンビネーションです。
いやぁ、それにしても、焼きたてのトルティージャは本当においしかった~。
さてと・・・腹ごしらえも済んだら、ぼちぼち歩き始めます。
お花屋があったり、
カラフルなジュースが売っていたり、
唐辛子の山の横で
古着やら靴やらがまた山盛りになっていたりします。
たいていの古着はアメリカからのお下がりですが、たま~に日本製に出くわすこともあります。お、これなんかいい生地だぞ・・・なんて思ってタグを見ると、日本語が書いてあったりして、ああ、よくぞここまでたどり着いたものよ・・・・なんて感慨にふけったりしてみます。
ちなみに古着は一個20~30ペソ(160円~240円)くらいで売っています。
そうそう、この日は今が旬のいちごを買いに来たのでした。
粒も揃ってなかなか美しい。味は日本のいちごのほうが甘くて断然おいしいです。
ただ、とても安いので、ジャムにしたり、いちごミルクにして飲んだり、この時期だけの贅沢を満喫します。
ちなみにいちごはスペイン語で fresa といいます。いちごという意味のほかにも、ちょっと気取ったお高くとまっている人のことを fresa なんて言ったりします。メキシコだけかな?
なんか、オシャレもメイクもばっちり決まっているような人がツンツンしていると、あの人 fresa だよね~(感じわる~い)とか言われてしまいます。
・・・って、tianguis のことを書くつもりが、食べ物の話ばかりになってしまいました・・・・。 なんでだろう・・・・。
(む)