日本で見つけたメキシコ

 Hola!

今回は、久しぶりに日本からの便りです。

先日、長野県松本に行く機会があり、松本民芸館に立ち寄りました。松本は、マチ全体が屋根のない博物館！と謳い、環境そのものを博物館とする町づくりをしている都市なのだそう。あちらこちらで、梅が咲いて、黄色い花がきれい。

松本民芸館は、市内から少し離れた所にあります。「ちきりや工芸店」初代オーナー、丸山太郎さんが世界中から集めてきた民芸品を展示している資料館で、外観はこんな感じ。

もう、私はこれだけで、わくわくしてしまうわけです。入り口の真ん中に飾られている福寿草。さりげなく、人をお迎えする、この福寿草を見た時の気持ちが、民芸にふれたり見たりした時のうれしさそのもの、という感じがします。さりげなくかわいらしく、この立ち居振る舞いを家につれて帰りたい。

たぶん、オーナーの丸山太郎さんも世界中を旅して、どうしても家につれて帰りたくて、ごねたり、すねたり、待ってたりしたんだろうなと思うと、もうなんかまるごと愛らしくなってしまいました。館内には、民芸品を見つけた喜びをしたためた絵手紙があちこちに展示されており、手に入れられるかな〜、他の人も欲しがっているみたいだし、というような逡巡や、まさかこんな所で出会えるとは、感無量！っていうようなうれしさが書いてあったり。

そんな気持ちのこもった民芸館に、いました、こんな子達が。

おや。どこかでみたような立ち振る舞い。

むむ...

これは....

メキシコだーーーー！！！このいやし顔！！

ひょひょひょ。ミツカッタか。。

見つけてしまいました。メキシコ民芸。こんな所で出会えるとは。

空は青く、外にはぶどう畑、遠くに北アルプス。

どこで出会ったってこの子達愛らしいのだな〜。家に来なよ〜〜〜、と思わずにんまりしてしまいました！

これは、もしかしてこないだの（む）さんのブログにあったミチョアカンのもの、では...？か、か、かわいい...

 なんて、思いをまた遠くメキシコに飛ばしてしまった、松本での一コマでした。

もちろん、民芸館にはメキシコ以外のステキな民芸がたくさんあり、館内、というか建物自体が思いのこもったとても居心地のよいお家です。丸山太郎さんの本も何冊か販売されており、その中の一冊には、私の夢の部屋。と、部屋の様子が図解されています。檜塗り仕上げの簞笥の上に、ハハコグサのドライフラワー。小抽斗に中には帳簿とハガキと便箋と切手とゴム印と、と細かく細かく書いてあり。書棚には、世界中の玩具。壁には自分似の獅子面。この調子で本当は、家中を書き記して、世界中の大好きなものを書き記しておきたかったんだろうなぁ。ほんとに愛らしい！！

今夜は東京は大雨、風は強くはなさそうです。ふと、部屋の中を見渡してみると、私の部屋にもメキシコのブリキの置物や、写真、カタリーナの置物や、アニマリート、富山で買って来たフクロウの紙細工、上野動物園で買ってもらったお猿の人形。負けてないかも...。とウフッとなってしまった今です。私もいろんな所で、好きなものを、集めて、記していきたい！とわくわく思いながらも、雨の中家でじっとしているのもまた、楽しいですね。それでは、今夜はこの辺で。みなさまよい週末の夜をお過ごしくださいませ。

（こ）