恋焦がれてミチョアカーン ツィンツンツァン&ハニツィオ島編
Hola! こちらメキシコは金曜日の夜、美空ひばりを聞きながら書いております。
先日、書いたミチョアカンはパツクアロの続きです~。
パツクアロの周辺にはプレペチャ族の人々の住んでいる村がたくさんあります!
パツクアロの北にあるパツクアロ湖湖畔の村、ツィンツンツァンと、パツクアロ湖に浮かぶハニツィオ島に行ってきました。
ツィンツンツァンはスペイン人が侵略してくるまで、プレペチャの人々の支配の中心でもあったところで、今でも立派な遺跡が残っています。
Yacata(ヤカタ)と呼ばれるこっちから見たら円形で、あっちからみたら方形という独特な形のピラミッドが5つ並んでます。石の組み方は場所によっていろいろで、時代が違うのかなんなのかよくわかりませんでしたが、とにかく!どでーーーーんと横に連なる様はほかに見たことがなく、迫力がありましたよ。
そして、そのピラミッドを背に見渡す、パツクアロ湖とツィンツンツァンの村。
ここから湖に向かって、祈りの儀式が行われていたのだとか。
遺跡を訪ねると昔の、それから今の、人々の暮らしや時間の流れに思いが飛んでいきます。
ところで、民芸品めぐりはわたくしの一番楽しみな目的の一つです。ツィンツンツァンは、わら細工やら陶器やらの民芸品が作られ、それを売る市場があって、わたくしはそれはそれは、ワクワクしておりました。
鳥が連なって飛んでいるわら細工が、とても気に入って欲しかったのに、店番のおばちゃんがどっかにいったまま戻ってこなかったため、買うことができなかったのが心残りです。なんだかすべてがのんびりしていました。
気を取り直して食べた、広場の片隅でセニョーラが売っていた手作りのゴルディータス、おいしかったなぁ。セニョーラの前歯2本が、♡模様の銀歯になっていて、目が釘づけでした。そういうこだわり、好きです。
横の教会では、とても素敵なライトが・・・・。
灯りを抱える天使。ぐっときました。
ひんやりとした、静かな教会の中は、一歩踏み入れた瞬間、百合の花の香りが広がってきて、はっと目を上げるといたるところが百合の花で覆われていて、美しかった!
本当に。静寂と信仰心と、どんとこもった百合の花の香りに包まれた空間。背中がシャンとしました。
村の雰囲気や村の人々が、のんびりとやさしく親切で、同時に誇り高くシャン!としていた、ツィンツンツァン。素敵な場所でした。
ところ変わって、パツクアロ湖に浮かぶ島、ハニツィオ。
写真左のこんもりした島がハニツィオ島です。
この島は、11月1日、2日に行われる「死者の日」でも有名な島です。
「死者に捧げる原住民の祭礼」ということで、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
島のてっぺんまで、細い急な坂道で両脇にはお土産物屋が続いています。
上るのは結構大変だったけれど、なぜか気分はドゥブロブニクで、なかなか楽しかった!
島のてっぺんにある、独立運動の英雄、モレーロスの像。
右下にチロリと写っている巨体のおじさんも小さく見える、この大きさ!
マリポサと呼ばれる蝶々みたいな独特な網でする漁で有名だったパツクアロ湖。
乱獲や外来魚の流入、また水質の悪化などの理由により魚の数が減少し、悲しいことに今はもう漁は行われていないのだそう。
スペイン人がやってくる前から、大きな国を築いていたプレペチャの人々に恵みを与えてきたこの湖。ツィンツンツァンの遺跡から眺めた湖は、今も昔も変わらずにプレペチャの人々に寄り添っているように見えたけれど・・・・。
変わらないこと、変わっていくこと、自然とか文化とか暮らしとか時間とか、いろんなことがぐるんぐるん頭に響いてきた、1日になりました。
まだまだまだしつこく続きます!(む)