恋焦がれてミチョアカ~ン パツクアロ編
Buenas noches! 今メキシコは20日の夜です!
だんだん朝晩の冷え込みも弱くなってきて、気分は春、ウキウキです。
さてさて、ミチョアカンのお話の続きを・・・。
ミチョアカン州の州都、モレーリアからバスで一時間ほど行ったところにパツクアロという町があります。
赤茶色と白い壁に、瓦屋根の背の低い建物の街並み。
モレーリアのエレガントな街の雰囲気とは打って変わって、素朴でなんとなく懐かしいような気がします。
ここパツクアロは16世紀にスペイン人が植民地化する以前からプレペチャ族の人々が住む地域で、その首都だったところです。
スペイン人のバスコ・デ・キロガ神父により、プレペチャ族の人々の優れた技術を生かした工芸品を産業として、先住民の自立を目指した町造りがされたのだそう。今なおこの地域でたくさん目にすることのできる、木工や織物、銅や金銀細、陶芸などの工芸品は、彼らの心ざしが残してくれたものなのですね。ありがたや。
スペイン人でありながら、プレペチャの人々に慕われ、今も町の通りや広場にその名前を残すキロガ神父。侵略者であるとか、先住民であるとかの枠を超えてできた街がパツクアロと、いえるのでしょうか。
とりあえず、初めてパツクアロに来たからには、この地域の人々の暮らしや、作られている民芸品を勉強しよう!っということで、民芸博物館に行ってきました!
もともと16世紀にプレペチャの人々のピラミッドを壊して、その石を使って学校として建てられた建物で、メキシコ独立革命の際には戦士たちの収容所にもなったそうでうす。壊されたピラミッドが博物館の裏に残っています。
博物館自体は、プレペチャ族の暮らしにかかわる全般のことがわかりやすく展示されていて、テーマごとに説明してくれる方もいて、質問すればなんでも答えてくださって非常に充実しておりました!
こちらの写真のトウモロコシ、すべて違う種類なのだそう。
黒や白いのは、トルティージャに、赤いのはポソレ(メキシコ料理、スープです。)、黄色いのはポップコーンなど、いろいろ用途が違うらしい。
Huchepoにはこれ、Colundasにはこれ!なんて、聞いたことのない食べ物の名前まででてくるのであわててメモして、帰りに早速食べてみたところ、なるほど、う~ん。味の違いを噛みしめましたよ。
それからこれは、18世紀の家の玄関の床を再現したもの。
石の間に詰め込まれている歯のようなものは、牛の足首の骨で、泥を落とすためだったとか。ほ~うほう、とうなずきながら一枚激写してきました。
帰りがてらに、近くにある Casa de los 11 patios という修道院跡で、16世紀だか17世紀のお手洗いだか浴室だかまで観察し、なかなか 充実した、パツクアロでの一日でございました。
まだまだミチョアカンのお話、ひっぱりま~す!
次はパツクアロ周辺のプレペチャ族の村のお話~。
(む)