サンミゲル・デ・アジェンデが眠らない日!
先週末、サンミゲル・デ・アジェンデの フィエスタへ行ってまいりました~。
グアナファト州にあるサンミゲル・デ・アジェンデは、メキシコシティから車で約4時間ほど北にある、小さな街です。
世界遺産にも登録されているカラフルな街並みはとても美しく、普段はとても静かでのんびりとしていますが、週末になるとメキシコ各地から多くの人が訪れる観光地でもあります。はい。
毎年この時期、この街の名前にもある、san miguel (聖ミカエル)のお祭りがあるのですが、これが結構すごいんです!
街の人は alborada(アルボラーダ。辞書によると夜明け、夜明けの奇襲・・・)と呼んでいて、その名の通り、祭りはきっちり早朝4時に始まります。
朝の4時、街の中心にあるラパロキア教会とその前に広がる jardin(広場)は、地元の人でいっぱい!
そして教会の鐘の音を合図に、無数の cuete(ロケット花火)が教会から広場に投げ込まれるという・・・・。
数年前、初めてこのお祭りに行ったときは、何も知らなかったもので、私も観光客らしく教会の真ん前に張り切って陣取っておりましたが、いやいや参りました・・・。
火のついた花火がどんどん飛んでくるのですもの。這う這うの体で、ようやくちょっと離れた角っこに逃げたものの、なんだかパンパンパンパンすごい音と、もうもうと視界を遮る煙と、体に染みつく火薬のにおい・・・。ああぁ、戦場ってこんななのかなぁ・・・・なんて、力なく考えたりしたものでしたよ・・・。とほほ。
このロケット花火、どこに飛んでいくかわからないので、今年はちゃんと距離を取ってみていたものの、どこをどう飛んできたのか、ひとつおなかに当たりました。
(花火が飛んだり、びゅんびゅん回ったり。)
とまぁ、はちゃめちゃに思える経験でしたが、(ちなみに、これ、きっかり1時間続きます。)最近聞いたところによると・・・ちゃんといわれがありました。
なんでもこのお祭りは、サンミゲル(聖ミカエル)とディアブロ(悪魔)の戦争なのだとか、はたまた、スペインによって植民地化する以前にこの地に住んでいたインディへナ(先住民)のオトミ族とチチメカ族の戦いが起源だとか・・・。
どうやら、歴史のなかの実際の出来事と、カトリックの宗教的な考えが混ざり合って今に続いているようです。
とても宗教熱心で、お祭り好きなメキシコの人たち!
alborada のお祭りも、このロケット花火以外にも、約1週間にわたって、いろいろなイベントがあります。カスティージョといわれる仕掛け花火があったり、この期間、街をあるけばどこからも音楽が聞こえてきて、パレードがあったり、踊っている人がいたり!やりすぎるくらいにお祭りを盛り上げる、これぞメヒコです!
アステカダンスがあったり・・・・・
頭にキツネ?が乗ってる人がいたり・・・・
何百頭もの馬の行進があったり・・・盛りだくさんでした。
踊り終わって、いい笑顔!
xuchilと呼ばれる、マリーゴールドの花やとうもろこしの皮を使って作られた、san miguel のモニュメント。豊穣を祈るためだったりと、どこかインディヘナの要素も感じられます。